【第98回】Colonialism|Globalism と Standardization《後篇》―「欧米史観」(Historical Perspective on the West)の本質と通底する国際標準化―
※本稿内容は筆者の個人的見解であり、筆者所属組織(現在および過去)の公式見解を示すものではありません。
(【第97回】から続く)
(執筆中)
先に見てきた様に、15世紀以降、欧米諸国の根底に内在する「植民地主義」(Colonialism)を現在唱えられている「Globalism」と同義に捉え、またそれらに相通じる「国際標準化」(International Standardization)の考え方から「欧米史観」(Historical Perspective on the West)を洞察する。「大航海時代」(Age of Discovery|Age of Exploration)(15世紀~17世紀)と、その後の米国(新大陸における白人中心国家)の成立(18世紀後半)、列強の「帝国主義」(Imperialism)の動き(19世紀~20世紀前半)は、世界中の非白人地域に対する「植民地支配」(Colonial Rule)を正当化(Justification)してきた歴史ともいえる。
国際標準化の定義や目的・意義には以下の説明が該当する。
JISC(Japanese Industrial Standards Committee/日本産業標準調査会) 日本産業標準調査会:国際標準化(ISO/IEC)-国際標準化について
国際標準(Global Standard)とは、製品の品質、性能、安全性、寸法、試験方法などに関する国際的な取極めのことです。そもそも、国際標準は工業化社会が到来し製品が国境を超える交易の対象となって間もなく登場したもので、経済活動が国内交易で完結せず国際貿易に依存するようになったことの必然的結果です。
JISA(Japan Information Technology Services Industry Association/情報サービス産業協会) 標準化と国家戦略
近代の工業技術の国際的な標準化は、ヨーロッパ各国からはじまった。一つの大陸内に隣接した国々に、社会的なインフラである電気、通信、鉄道、水道などを整備する際に、国単位の規格の乱立では大きな問題が生ずるため、各国共通の規格で統一する必要がある。また、これらのインフラを構成する機械、建設、度量衡などの計測手段なども共通の規格が必要になる。ヨーロッパの国々にとっては、工業技術の進歩によって国際標準化を進めることが必然となった。それに対して、アメリカや島国である日本では、国家としての標準は必要であっても、国際標準化の必要性は強くは認識されなかった。
JSA(Japanese Standards Association/日本規格協会) pdf_jsa_322.pdf
最も身近にある標準は「言葉」や「文字」であろう。言葉や文字は自然に標準化されたものであり、人間と人間のインターフェースである。つまり標準化とはインターフェースを作ることである。ゆえに言葉や文字が標準化されているおかげで、人間と人間の間で情報が交換できるのである。これに対し、人工的に作ったものに、ルールや法律がある。これは人工的に作られた標準である。
また国際標準化は以下の3つに分類される。
・デジュール標準(De jure Standard)
デジュールは、公的標準化機関で定められた手順と明文化された公開手続きにより合意を得た標準。各国の主管庁が関与するため、場合により審議調整に時間を要することがある。
・フォーラム標準(Forum Standard)
フォーラムは、特定の技術や製品に利害関係や関心をもつ複数の企業や団体でフォーラムと呼ばれる業界団体が結成され、そのフォーラム内の合意により形成される標準。これにより柔軟かつ迅速な意思決定や標準策定が見込まれる。
・デファクト標準(De facto Standard)
デファクトは、市場における企業間の競争や消費者の選択行動などの淘汰を経て、広く一般に利用される様になった「事実上」の業界標準。
文藝春秋ウェブサイトにおける、保守政治家・石原慎太郎氏の言「白人ファースト再来の危うさ」を紹介する。(下線筆者) 白人ファースト再来の危うさ | 石原 慎太郎 | 文藝春秋PLUS
ヨーロッパという白人集団が今もなお実質世界を支配している実態を、私は自ら言い出したオリンピックの招致運動を通じて IOC なる組織の実態を眺めて痛感させられたものだ。本来国家民族の格差を超えて均等公平であるべきスポーツの世界においても IOC を構成している有色人種の国々の代表はさしたる発言権を持てずほとんど彼等のいいなりで、あまつさえ万国共通の競技のルールまで IOC は彼等に有利に変えようとまでしてきた。一例を上げれば上背の低い東洋人に有利な卓球台の高さをより高くしようとしたが国際卓球連盟会長をつとめた日本人の荻村伊智朗氏が強力に反対してことなきを得た。日本選手が得意として優勝者の多いスキーのジャンプ競技でもスキーの板の規格を変えようとしてもいた。オリンピック競技ではないが世界で人気のスポーツF1レースの世界でも日本のホンダのエンジンが優秀でそれを搭載した車の優勝が多いとエンジンの規格に関するルールを変更してしまう。あまつさえ日本の国技ともいえる柔道の普及に伴なって試合のルールを改悪し一時は試合が試合ならざる体たらくとなりはてさすがに修正をせざるを得なくなった。
※参考文献
日本規格協会『』、日本規格協会、2003年
小山久美子『』、御茶の水書房、2016年






