【第107回】永田町「国立国会図書館」(National Diet Library)叩扉(こうひ)(2/2)/「帝國図書館」(Imperial Library)と「東京国立博物館」
※本稿内容は筆者の個人的見解であり、筆者所属組織(現在および過去)の公式見解を示すものではありません。
(執筆中)
(【第106回】から続く)
①旧・帝國図書館
「帝國図書館」は、第二次世界大戦以前における唯一の国立図書館である。1872年(明治5年)文部省によって設立の「書籍館」を起源として1897年(明治30年)に設置された。1871年(明治4年)に設立された文部省は博物館を近代的な国家に欠かせない文化施設と考え、設立後すぐに博物館を設置するが、同じく重要な施設として書籍館併設の必要が建白され、博物館と同じ博物局の管轄として書籍館を「湯島聖堂」内に設置された博物館に併設した。書籍館は東京で最初の近代的な公共図書館であるが、当時の閲覧は有料制であった。戦後の1947年(昭和22年)に国立図書館と改称した上、1949年(昭和24年)に国立国会図書館に統合されて消滅し、蔵書は現在の国立国会図書館東京本館に受け継がれた。帝國図書館は上野公園の丘に所在したことから、「上野図書館」の通称で長く親しまれた。上野図書館に通った経験をもつ文豪や学者は数知れず、近代日本文化の歴史に大きな足跡を残している。その歴史ある建物は国立国会図書館支部上野図書館を経て、2000年(平成12年)に国立の児童書専門図書館である「国立国会図書館 国際子ども図書館」 国立国会図書館国際子ども図書館 として再生し、現在も国立の図書館として現役である。
書籍館は旧徳川幕府の「昌平坂学問所」「和学講談所」「蕃書調所」などの所蔵していた貴重な古典籍を蔵書の基礎としていたが、博覧会事務局から文部省への再移管時に蔵書は内務省管轄下の博物館事務局に残されたため、東京書籍館は文部省から改めて譲渡された省の所蔵図書約1万冊をもって発足した。文部省所蔵の図書は洋書が中心であったので、文部省は各府県に命じて旧藩校の蔵書を集めさせ、その良書3183部43630冊を選んで東京書籍館に収めたが、これらがのちの帝國図書館の蔵書の基礎となった。一方、太政官博覧会事務局に残された旧徳川幕府系の蔵書は内務省所管の浅草文庫を経て内閣文庫(現・「国立公文書館」内)、帝室博物館(現・「東京国立博物館」)などに移って現在に至っている。




②東京国立博物館(Tokyo National Museum)
「東京国立博物館」(Tokyo National Museum) 東京国立博物館 - Tokyo National Museum は、日本と東洋の文化財(美術品、考古遺物など)の収集保管、展示公開、調査研究、普及などを目的として「独立行政法人 国立文化財機構」が運営する、日本の国立博物館である。東京都台東区の上野恩賜公園内にある。1872年(明治5年)に創設された日本最古かつ最大の博物館であり、本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなる。
1872年(明治5年)3月10日、その前年に設置された「文部省博物局」による最初の「博覧会」として「湯島聖堂博覧会」が、東京・湯島の湯島聖堂大成殿で20日間開催された。これを機に「文部省博物館」が発足し、東京国立博物館はこの年を創設の年としている。展示品は、翌1873年(明治6年)開催の「ウィーン万国博覧会」への出品予定品が中心であった。当時の錦絵に見られるように、会場にはガラスケースが所狭しと置かれ、書画、骨董、動植物の剥製や標本などが並べられており、展示品のなかでは名古屋城の金鯱(しゃちほこ)が人気を集めた。この博覧会は3月10日から20日間の会期を予定していたが、あまりの人気に入場制限をせざるをえないほどで、会期を再度延長し4月末日まで開催された。総入場者数は15万人と推定されている。






③東京都立中央図書館と近傍

















