【第114回】髙島屋「いつも、人から。」《其ノ四》「母の日」(Mother’s Day)好適品/「Touch Up」―化粧品売場(資生堂)の対面接客文化―
⇧大阪髙島屋 2026年「母の日」商戦ディスプレーと、1階化粧品売場「資生堂」コーナーの当社海外渉外顧問 Wolf
※本稿内容は筆者の個人的見解であり、筆者所属組織(現在および過去)の公式見解を示すものではありません。


(執筆中)
大型連休中盤の日曜日、母の日商戦 2025年の母の日はいつ?人気の母の日のプレゼントは?高島屋がおすすめします | 母の日 | ストーリーを贈ろう。 | 高島屋のギフト | 高島屋オンラインストア 酣(たけなわ)の大阪市中央区「大阪髙島屋」を訪れた。向学のため当社海外渉外顧問の Wolf を帯同した。
「母の日」(Mother’s Day)は、母の愛情に敬意と感謝を表す日として5月の第2日曜日に設定されている。その起源は諸説あり、1908年、米国ウェストバージニア州に住む Anna Jarvis という女性が、フィラデルフィアの教会で行なわれた母の追悼式に一箱の白いカーネーションを捧げたことに始まるとされるもの。ドイツ、イタリアなど多くの国でも5月の第2日曜日に設定されている。また英国では古く1600年頃、「四旬節」(Lent/キリスト教「復活祭」(Easter)前40日間に行われる悔悛の聖節)の第4日曜日(3月頃)が「Mothering Sunday」(母に感謝する日)とされ、出稼ぎ者が里帰りした地元の「自分が洗礼を受けた教会」(Mothering Church)を訪ね、ラッパスイセンやバラ、チューリップ、ユリなどを贈る習慣が定着した。なおフランスでは5月の最終日曜日を、スペインでは5月の第1日曜日を、ロシアでは3月8日を母の日としている。日本では製菓業界の取り組みを端緒に、大東亜戦争(対米戦争)後に米国の日程に倣い、商業的側面が前に出る形で母の日商戦が普及した。


母の日好適品を求めて筆者たちは、百貨店の華であり花形売り場の一つである化粧品売場を訪れた。「資生堂」コーナー 大阪タカシマヤ 1階化粧品売場 SHISEIDOショップ | 資生堂の化粧品・コスメ | Beauty Key(ビューティーキー)by Shiseido/資生堂 では、多くの女性客とカウンターで所謂「Touch Up」接客にあたる美容部員で混みあい、順番待ちの整理券が配られるほどの盛況であった。美容業界における「Touch Up」とは、店頭取扱商品を用いて美容部員により客自身の肌に Skin Care や Makeup を施すこと。こうした実演・試用を行うことで、品質・効果や使用感、個々人との相性などを客自身に直接体験・実感してもらうことができる。また客の声(ニーズや悩み事)を聞き不安を解消し、助言を行いながら信頼構築を図って新商品などを提案し購買意欲を高めるもの。
対面接客販売を旨とする百貨店において「Touch Up」によるやり取りは、その最たるものである。すなわち文字通り、客の最も敏感な部分である肌(顔や手)に触れ、近距離の対面で心を通わせるものである。また近年シェアを広げるオンライン購入や Self-Service 業態では望みえない、貴重で意義深い接客文化といえる。この「Touch Up」手法も、数年前の新型コロナウイルス感染拡大期には一時自粛を余儀なくされた。また当時は外出自粛やマスク生活の影響により化粧品(Makeup)自体の需要減退がみられた。
株式会社資生堂(本社:東京都港区東新橋) 資生堂 企業情報 | 資生堂 企業情報 は、化粧品の製造・販売を主な事業とし国内最大手、世界シェアでは第8位(いずれも2024年時点)。1872年(明治5年)海軍病院薬局長を辞職した福原有信(ふくはらありのぶ)氏らが「三精社」を設立し、同社経営の日本初の「民間洋風調剤薬局資生堂」を東京銀座に開店したことに始まる。資生堂の社名は中国・四書五経の一つ『易経』の一説「萬物資生」に由来する。 歴史 | 企業情報 | 資生堂 企業情報

⇧東京都中央区の「日本橋髙島屋」8階レストラン「資生堂パーラー」(創業1902年)、2025年(令和7年)9月3日撮影






