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【第89回】男爵・若槻首相(Baron, Prime Minister, Wakatsuki)《其ノ五》―出雲国・松江紀行《1/4》(島根県庁|松江市役所|大橋川|松江大橋)―

※本稿内容は筆者の個人的見解であり、筆者所属組織(現在および過去)の公式見解を示すものではありません。

2025年(令和7年)後期放送で現在好評を博している NHK 連続テレビ小説『ばけばけ』(主演:髙石あかり・Tommy Bastow) ばけばけの最新情報 - NHK ばけばけ - 動画配信 | NHKオンデマンド 。このドラマの主人公(男女)のモデルは、明治期松江の作家・小泉八雲(こいずみやくも|Lafcadio Hearn)(※1)とその妻・セツ。筆者はこれに通じるものもあり、都会の喧騒から逃れる様に Bronze 色の「特急やくも」 273系やくも|JRおでかけネット に乗り込み、還暦を目前にして漸く(ようやく)外祖母の先祖の地・出雲国、島根県松江市を訪ねた。当地では冬晴れの好天に恵まれた。

松江市は古代出雲の中心地として早くから発展し、奈良時代には国庁や国分寺が置かれていた。 地名の由来は、1611年(慶長16年)堀尾吉晴公が亀田山に城を築き、白潟と末次の二つの郷をあわせて松江と称したことに始まる。 江戸時代には堀尾氏3代・京極氏1代・松平氏10代の城下町として栄え、この時期に現在の都市の基礎が形成された。 1871年(明治4年)廃藩置県によって県庁が置かれ、1889年(明治22年)4月に全国の30市とともに市制を施行している。

JR 岡山駅を発つ「特急やくも」(伯備線・山陰本線)

⇧「特急やくも」グリーン車内の様子

①島根県庁と若槻禮次郎公像

⇧男爵・内閣総理大臣(第25・28代)若槻禮次郎公像

②岸清一博士像

⇧大日本體育協會 第2代会長・国際オリンピック委員会(IOC)委員で貴族院議員・東京弁護士会 会長の岸清一博士像

⇧1964年(昭和39年)の除幕式には当時の国際オリンピック委員会(IOC)会長 Avery Brundage が列席、『東京オリンピックの開催は岸の偉業である』と讃辞

③松平直政公像

⇧結城秀康公の三男で徳川家康公の孫である初代松江藩主・松平直政公像

④松江市役所

⑤宍道湖(宍道湖大橋)と大橋川(松江大橋)

宍道湖から中海へ注ぎ、松江市を南北に隔てる様に流れる「大橋川」には、4本の橋が架かっており、最も古い歴史をもつのが「松江大橋」である。初代の橋が出来上がったのは江戸時代の初期、1608年(慶長13年)。従前は人がやっと通れるほどの竹橋であったが、松江藩初代藩主・堀尾吉晴公が松江城築城の際、馬や荷車で資材を運び込むためにより大きな橋を造ったといわれる。現在の橋は17代目で1937年(昭和12年)に完成したもの。1874年(明治7年)の14代目から現在の名前となり、名実ともに松江市を象徴する大橋となった。

⇧宿泊ホテルの部屋から望む、宍道湖(宍道湖大橋)と大橋川(松江大橋)の昼夜の展望

(※1)小泉八雲(Lafcadio Hearn):ギリシャ生まれ、アイルランド育ちの随筆家・小説家、1890年(明治23年)来日、島根県尋常中学校の英語教師として赴任した松江市で日本人・小泉セツと結婚・帰化、セツから聞いた昔話を基に、『知られぬ日本の面影』『怪談』など多くの著書を執筆するとともに日本の伝統文化や風習を欧米に紹介

※参考文献

若槻禮次郎(自伝)『古風庵回顧録』、読売新聞社、1950年

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著者プロフィール

有田 仁(Jin Arita)

1966年(昭和・丙午)大阪府堺市生まれ。有田アセットマネジメント代表取締役。大阪工業大学大学院 知的財産研究科修了。NTT(日本電信電話) グループ・髙島屋等で勤務の傍ら、専攻分野(知的財産・国際標準化)の研究発表と、在日・米国関連団体(米国商工会議所・Cloud Security Alliance)等の活動に従事。研究論文に「自動運転システムにおけるクラウドネットワークの通信遅延条件(共著)」(日本知財学会 2016年)「クラウドセキュリティ技術分野の知的財産戦略に関する研究」(大阪工大院・紀要 2016年)等。

百舌鳥古墳群近傍に生を受け、外祖母の先祖は江戸初期より代々、出雲国・松江藩(松平家)に禄を食む。昭和改元時の宰相で重臣として昭和天皇を輔弼した若槻男爵は遠い姻戚。国際オリンピック委員会(IOC)委員で貴族院議員の岸清一博士は親戚筋。連載コラム「時論」では社会の諸相を週次で論じ、還暦を迎えた己(おのれ)の人生を総決算。日本(対欧米)の歴史観・伝統的価値観の視座で、平成・令和社会への違和感を問う。要介護5(Dementia )の母に五感で接し、当社海外渉外顧問の Wolf(脳神経学博士・心理学専攻)もこれに寄り沿う。その内助の功もあり、過去の歴史と現在の政治社会思想を扱う2026年春の上梓に向け、現下は取材と執筆の日々。座右の銘は「温故知新」「和魂洋才」「古今東西」。

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